つねづね思うことがあります。
プログラミングは、数学がたくさんでてくる!
変数、関数、座標、等号不等号など、どれも数学ででてくるものです。
子ども向けプログラミング教材のScratchにもでてきます。
でも、小学校低学年の子どもたちには、数学の話は難しいんです。
とはいえ、数学的な思考はプログラミングを行っていく際に役立つものですので、子どもに負担をかけずに伝えていくためのヒントをお伝えしていきます♪
小学校1年生の子どもに数学を説明するときは、2つの方法をとっています。
① 数学の考え方を日常のものに置き換えて説明
② 数学用語は、定義として説明
数学を日常のものに置き換えて説明
数学は、数学用語を使って数学的な考え方を組み立てています。子どもに教えるときには、日常用語を使って数学的な考え方を伝えています。
関数という数学的な考え方を例にして、ご説明しますね!
まずは、中学生や高校生に対する説明を見てみましょう。
「関数とは、xとyという2つの実数があったとき、xの値が決まるとyの値も1つに決まる関係のことをいいます。関数という箱があり、その箱のなかでは決められた手続きが行われ、何か数字を入れたら手続きにのっとって新たに数字を出してくれるイメージです。」
なんだか、ややこしいですよね~(><)
実際に子どもたちにお話しするように、日常のものに置き換えてご説明していきます!
関数は、電子レンジみたいなものだよ。
電子レンジは、温めるようにプログラムされているから、ミルクを入れてもコロッケを入れても温めてくれるよね。電子レンジのように、何を入れても何度も同じように動いてくれる働きするものが関数だよ。
このように説明をして、簡単な関数で実際に何度か手を動かしながら体験をすると、少しずつ関数の働きを理解できるようになります。
子ども向けのプログラミングの本には、同じように日常的な言い回しで数学知識を説明しているものもあるので、そういうものも参考になると思います!
ただ、この方法にはデメリットもあります!
デメリットは、説明が子どもにとって飽きの原因になってしまうことです(^^;
子どもは体調によっても学習意欲が変化しやすいため、子どもの様子を見ながら、説明をするしないを察するのがオススメです!
次にご紹介するのは、飽きない程度に数学知識に馴染んでもらえるような方法です。
数学を単語として覚えてもらう
この方法は、内容の理解よりも、単語に馴染むのを目標としています。
方法はシンプルで、「ねこ」「いぬ」「くるま」などの単語を教えるときと同じです。ねこの絵を見せて、「これはねこと言うんだよ」と単語を覚えていくように数学のことを伝えていきます。
実際に子どもたちにお話しするように、さきほどの関数を例にご説明します!
ここにあるプログラム(Scratchではブロック)は、‘かんすう’というんだよ。
同じことを何度も同じようにしたいときに、いちいちプログラムを書くと大変だから、そういうときは‘かんすう’を使うんだよ。それが、‘かんすう’だよ。今は、そういうものがあるんだ~くらいで大丈夫だからね♪
これは猫といいます。
これは犬といいます。
これは関数といいます。
そういったイメージで、単語を知ることを重視した方法です。内容よりも、定義を伝えることをメインにしています。
単語を知るだけでも前向きな経験です!
この方法にはデメリットもあります!
デメリットは、言い過ぎると、うるさくなってしまうことです(^^;
一番大事なことは、楽しくプログラミングを行うことなので、それを邪魔しないように察して子どもたちに伝えるのがオススメです!
子どもたちは、ひとりひとり個性があります。
100人いたら、100通りの学び方と教え方があります。
この記事で書いた方法は、これが正解!というわけではないのですが、少しでもヒントになれば幸いです。
記事は、ここまで
お疲れさまでした☆
この記事のまとめ
子どもに負荷をかけずに数学を教える方法を2つオススメしています!ひとつめは、 数学を日常のものに置き換えて説明すること。ふたつめは、 数学を単語として覚えてもらうように説明することです!