
子ども向けのゲームを作るとき、「男の子向け」「女の子向け」という視点で考えることは、ジェンダーバイアス(性別による固定観念)につながるのでは?と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際に小学校低学年の子どもたちと接していると、男の子と女の子で興味を持つポイントが違うように感じる場面があります。
男の子と女の子それぞれの興味のポイントを理解して、適切にゲーム作りに取り込んであげると、夢中になってゲームを楽しんでくれます。
そこで、この記事では、ジェンダーバイアスに配慮しながら性別の傾向を活かすゲーム作りについて、お伝えしていこうと思います!

それでは、レッツゴー♪
実際に感じた、男の子と女の子の興味の違い
私は普段、子どもたちのプログラミング教室で、お手本となるゲームを作っています。
その中で気づいたのは、男の子は「ポイントを稼ぐ」ことにとても興味を持つ傾向があることです。「もっと高得点を取りたい!」と夢中になり、スコアが目立つ場所にあると、それがモチベーションになって頑張る姿がよく見られます。
一方で、女の子は、色やデザインに興味を持つ傾向があるように感じます。キャラクターの服装や動きが可愛いと、それだけで楽しくなったり、お気に入りの色が画面にあるとワクワクしたり。
こうした違いを感じる中で、「男の子は競争を楽しみ、女の子は見た目を重視する傾向があるのでは?」と考えたこともありました。
性別による好みの傾向をどう考える?
こうした傾向を知ることは、ゲームデザインの工夫に役立つかもしれません。
しかし、ここで注意したいのは、「男の子だからポイントが好き」「女の子だからデザインが好き」と単純に決めつけないことです。
実際には、女の子でもスコアにこだわる子もいますし、男の子でもキャラクターの見た目を気にする子もいます。大切なのは、性別ごとの傾向を意識しながらも、「子どもそれぞれの興味や好みを尊重すること」です。
みんなが楽しめるゲーム作りの工夫
では、性別による好みの傾向を踏まえつつ、ジェンダーバイアスにならないゲーム作りをするにはどうしたらよいでしょうか?
例えば、
- ポイントを競う要素を入れつつ、キャラクターの見た目を自由にカスタマイズできるようにする。
- スコアだけでなく、ストーリーやデザインの選択肢を増やして、多様な楽しみ方ができるようにする。
- 「男の子向け」「女の子向け」と明確に分けるのではなく、どの子どもも選べるデザインや要素を用意する。

コツは、ひとつのゲームのなかに、「男の子が好む要素」「女の子が好む要素」どちらも入れることです♪
このように、性別の傾向を踏まえたうえで、さまざまな子どもが楽しめる仕組みを作ることで、一人ひとりの興味を大切にするゲームデザインが可能になります。
子どもが楽しく学べるゲーム作りを
性別による好みの傾向を知ることは、より多くの子どもが楽しめるゲーム作りにつながります。
しかし、「男の子向け」「女の子向け」と決めつけるのではなく、一人ひとりの興味や好みを大切にすることが何よりも重要です。

教えながら観察をして、子どもが「好きなこと」「やってみたいこと」を実現できるようサポートすると、本当に楽しんでくれるんです♪
ゲーム作りをとおして、子どもたちがオリジナリティ溢れる個性を育んでいけると嬉しいです!

記事はここまで
おつかれさまでした☆
この記事のまとめ
✓実体験から感じた男女のゲームの楽しみ方の違い
✓ ジェンダーバイアスに配慮した性別の傾向を活かすゲーム作り例
✓ 一人ひとりの好みや個性を大切にすることが何よりも大事