
プログラミングでは、同じ処理を何度も繰り返すことがよくあります。
例えば、
- 指定した言葉を複数回表示する
- じゃんけんゲームを10回実行する
- ユーザーの操作を待ち続ける
こうした場面で、同じコードを何度も書く代わりに、「繰り返してください」という命令を書いて効率的に処理します。
繰り返し処理のイメージ
繰り返し処理は、決まった回数や条件まで自動で処理を繰り返す命令と考えてください。
例えば、先生が「5人にプリントを配って」と言った時、「5回 、‘はいどうぞ’ と渡せばいいんだな」とイメージできます。
Pythonでは、こう書きます。
for i in range(5):
print(“はいどうぞ”)
これは「5回、 ‘はいどうぞ’ と表示する」という意味です。

繰り返し処理は、for
か while
を使って書きます
for文の基本:回数を指定して繰り返す
for文は、繰り返す回数が決まっている場合に使います。
for i in range(3):
print(“こんにちは!”)
このコードは「こんにちは!」と3回表示します。
range(3)の3が繰り返し回数を指定していることがポイントです。
while文の基本:条件を満たすまで繰り返す
while文は、ある条件が成立するまで繰り返す場合に使います。
count = 0
while count < 3:
print(“やってみよう!”)
count += 1
このコードは、「やってみよう!」と3回表示します。
countが3未満の間、”やってみよう!”を表示し続け、countが3になると繰り返しを終了します。
whileは「〜の間ずっと」という意味で、条件が変わるまで処理を繰り返します。
繰り返し処理を使うメリット
繰り返し処理を使うと、プログラムの書き方や考え方そのものが変わってきます。
これまでは「何度も同じような処理を手作業で並べる」ように書いていたコードが、よりコンパクトで読みやすく、柔軟な構造に変わります。
また、コードの効率化・保守性の向上・バグの防止といった観点からも、非常に重要なテクニックです。
以下に、メリットをまとめます。
コードがすっきり短くなる
繰り返したい処理を毎回書く必要はありません。数行で済む繰り返し構文を使えば、コード全体が見やすくなり、読みやすさも向上します。
ミスが起きにくくなる
同じコードを何度もコピペして使うと、うっかり書き間違えたり、修正漏れが起きたりしがちです。繰り返し処理を使うことで、そういったヒューマンエラーを防ぐことができます。
修正や変更がしやすくなる
たとえば「3回繰り返す処理を10回にしたい」と思ったとき、該当する数字を1か所変えるだけで対応できます。繰り返し処理は、変更に強く、再利用しやすいコードです。
まとめ
Pythonの繰り返し処理は、同じ処理を繰り返し行う際の基本的な仕組みです。
for文: 回数を指定して繰り返す
while文: 条件が成立するまで繰り返す
この2つの構文を使いこなせるようになると、より柔軟で効率的なプログラミングが可能になります。

forとwhileで繰り返し♪
一歩ずつ覚えていきましょう!