

今日は、こんな楽しい画像を作れるAI技術をご紹介します!

ナノバナナってなに?
「ナノバナナ」と聞くと、まるで小さなバナナのことみたいですよね。
実はこれ、AIの頭脳(GPUの処理)を速く・小さく・賢くする日本発の技術なんです。
GPUとは、ゲーム機やスマホにも入っている「とても計算が得意なコンピュータの部品」のこと。AIはたくさんの計算をするので、このGPUの力が欠かせません。
ナノバナナは、そのGPUの計算を効率よく分けて同時に進めるソフトウェアです。
その仕組みが、まるでバナナをナノサイズに分けるように細かく処理を分散することから、社内の愛称として「ナノバナナ」と呼ばれるようになりました。
生みの親は日本のPFN
ナノバナナを開発したのは、株式会社Preferred Networks(PFN)という日本企業です。
PFNについて
・ ディープラーニングの研究で世界的に有名
・ 自動運転、創薬、産業ロボットなど幅広い分野で活躍
・ 「計算をどう効率よく進めるか」という基盤技術に強み

日本の会社も技術分野で活躍しているんですね
実は、AIの世界では「ハード(GPU)」が注目されがちですが、ナノバナナのようにソフトで効率化するアプローチをここまで実用化したのは大きな意味があります。
それゆえ、Googleのような世界企業からも信頼されているんです。
Googleが採用する理由
では、なぜGoogleがナノバナナを取り入れたのでしょう?
理由は大きく3つあります。
AIの高速化
従来はクラウドに接続しないと重たいAI処理は難しかったですが、ナノバナナならスマホやPC単体でAIを素早く動かせるようになります。これは「オンデバイスAI」と呼ばれます。
コスト削減
クラウドでAIを動かすには、巨大なデータセンターをフル稼働させなければなりません。その電気代や設備費は莫大。ナノバナナは処理を手元に移すことで、Googleにとってもコストの節約になります。
プライバシー保護
AIが端末内で完結すれば、ユーザーの会話やデータを外に送る必要がありません。これにより、セキュリティが強化され、安心してAIを利用できるようになります。

速い・安い・安全!
私たちの生活はどう変わる?
ナノバナナが広がると、私たちの暮らしはぐっと便利になります。
- スマホがもっと賢くなる
ネット接続なしでも、写真の自動整理や文章生成がスムーズに。 - 家電がもっと賢くなる
スマートスピーカーがその場で会話に対応、冷蔵庫が中身を見てレシピを提案。 - プライバシー安心のAI生活
個人データを外に送らずに済むため、より安心してAIを使える。

時短への期待も♪
実際に使ってみよう!Google AIで画像生成(ナノバナナ編)
「ナノバナナ」という愛称の技術は、Googleの最新AIにも採用されています。
その成果のひとつが Gemini 2.5 Flash Image。これを使うと、誰でも簡単にAI画像を作ることができます。
ここでは、無料で直感的に操作できる「Google AI Studio」を使った方法を紹介します。
GoogleのAIで画像を生成する方法
- Google AI Studio 公式サイトにアクセスする。
- 「It’s time to built」という小窓がでたら、「Try Gemini」を選択。
- 次の小窓がでたら、プライバシーポリシーの項目は必須になるので同意した場合はチェックを入れる。メールの受け取りは任意なので、チェックを入れなくても先に進めます。
- Google AI Studioに入ったら、中央にある「What’s new」セクション内の「Try Nano Banana」と書かれたボックスをクリックしてください。 (「Nano Banana」という表記が分かりにくい場合は、画像のような「gemini-1.5-flash-image-preview」というテキストが一緒に書かれていることもあります。)
- 作りたい画像のイメージを日本語で入力する。
- 画面が切り替わると、画像生成のためのチャット画面と入力欄が表示されます。このとき、Googleドライブにコネクトするかしないかの質問画面がでてくることがあります。Google AI Studioとドライブをつなげるとチャットの内容や作った画像がドライブに保存されます。
- チャット画面の下にある入力欄に、生成したい画像の内容を日本語で入力します。
- 例:「森の中にいる、ふわふわした毛並みの白い猫」
- 入力が完了したら、右下にあるRunボタンを押します。
- 数秒待つと、入力したテキストに基づいた画像が画面に表示されます。もし生成された画像がイメージと違った場合は、プロンプトの内容を修正して再度「Run」ボタンを押してください。
- 気に入った画像が生成されたら、画像の上にあるダウンロードボタンをクリックして保存できます。
Google AI Studioがすごい理由
単に画像を作るだけでなく、以下の高度な機能も無料で試せます。
- 既存画像の編集
例:「この部屋のソファを緑に変えて」→自動で編集 - 画像の分析
例:「この写真に写っているものを説明して」→AIが内容を認識
ナノバナナによる効率化が、このスムーズな体験を支えています。
専門家向けの深掘りポイント
ここからは少しだけ専門的な視点も。
- GPUの計算リソース分割
ナノバナナは、GPUを「より細かいタスク単位」に分割してスケジューリングする仕組みを持ちます。 - 効率的な並列処理
巨大モデルの演算を無駄なく割り当て、キャッシュヒット率を高めることで性能を引き出す。 - オンデバイス最適化
これにより、従来のサーバー依存型AIを「ローカルに持ち込む」ことが可能になった。
専門家にとっても興味深いのは、GPUハードウェアの進化に依存しすぎず、ソフトで性能を引き出す点です。
これはエネルギー効率の観点からも大きな意味を持ちます。
まとめ|小さなバナナが未来を変える
ナノバナナは、日本のPFNが開発した技術。
その影響力は大きく、Googleが採用するほどの世界的インパクトを持っています。
これからAIがより身近で安心に使えるようになるとき、ナノバナナが大きな役割を果たしているかもしれません!