
AIという言葉を聞くと、どこか遠い世界の話のように感じていませんか?

私も、そうでした。
周りがAIに興味を抱くなか、“乗り遅れた組”でした。
でも、実際にAIを生活の中に少しずつ取り入れてみると、考え方や時間の使い方、そして家族とのコミュニケーションに、小さな変化が起きていることに気づきました。
この体験記は、そんな「AIと暮らす初心者」の私が感じたリアルな日常の変化を、ありのままに綴ったものです。
はじめに|気づけば、少しずつ身近な存在に
最初のうちは、AIを試すといっても、どこかよそよそしい感覚がありました。
本当に役に立つのか、自分に使いこなせるのか、不安の方が先に立っていたのです。
けれども、試しにひとつ使ってみたことで、ハードルが少し下がりました。
そしてもうひとつ、もう少し…と使いながら気づいたのは、AIが自然に生活に溶け込んでいる感覚でした。
特別な準備もいらず、完璧に理解する必要もなく、ただ「ちょっとやってみようかな」と思えたことが、私にとっての第一歩でした。
次は、私が最初に出会ったAIのことを、実際の体験をもとにお話ししていきます。
私が初めて使ったAI|翻訳・音声・画像で気づいたこと
最初に触れたのは翻訳系のAIでした。直訳ではなく、自然な日本語で意味を伝えてくれることに驚きました。
英語が得意ではない私にとって、言葉の壁を越える感覚は新鮮で、それだけで気持ちが少し軽くなったのを覚えています。
その後、音声を文字に起こすツールや、画像生成AIなども試してみました。
最初は興味本位でしたが、使っていくうちに「苦手だったもの」に対する抵抗感が少しずつ薄れていきました。
たとえば、写真加工が苦手だった私でも、AIに補助してもらうことで、「ここをこうすれば見やすくなるんだ」と納得しながら試すことができたのです。
これは、AIが結果を与えるだけでなく、プロセスに一緒に付き合ってくれるような感覚でした。
私が感じた、AIとの関係の変化
AIとやりとりをしていると、自分が何を求めているか、どう伝えるかを自然と意識するようになります。
何を聞けばいいのか。
どんな情報を入れれば、ちゃんと意図が伝わるのか。
これまで無意識だった部分が、言葉として浮かび上がってくる感覚です。
私はもともと「人に質問するのが苦手」というタイプではありませんが、AIと話すときにはまた違った形で、自分の思考を言葉にする力が必要になると感じました。
そのやりとりを重ねることで、「考えを整理して伝える」ことが以前よりスムーズになったと感じています。
日常にあるAIが、考え方や時間の使い方を変えた
AIを少しずつ日常に取り入れるようになってから、自分の中でいくつかの変化を感じるようになりました。
- 作業や家事の合間に、少し立ち止まって整理する習慣がついた
- ものごとを進めるとき、以前より段取りを意識するようになった
- 家族との会話に、自然と「試してみたこと」や「新しく知ったこと」が増えた
たとえば、AIに「冷蔵庫にある食材でレシピを考えてもらう」というような場面。
これまでなら自分の頭だけで「何が作れるか」と考えていたところに、ひとつ視点が加わることで、「無理なくできるもの」「今日は簡単にすませたい」というような、自分の希望や状況も含めて整理できるようになりました。
また、誰かに伝えるときは、「何を伝えたいのか」「どこが重要か」を意識するようになり、情報に対する向き合い方が少し変わった気がします。
それほど劇的な変化ではないけれど、AIを使うことで、毎日の中で立ち止まる“ちょっとした間”が増えたこと。
それが、時間の使い方や気持ちの動き方に影響しているように思います。
初心者だからこそ見えた、AIとのちょうどいい距離感
私はAIを「すごいテクノロジー」としてではなく、日常に役立つツールとして見ています。
たとえば、すべてをAIに任せるのではなく、「ちょっと相談してみる」といった関わり方。
この“ちょうどいい距離感”が心地よくて、続けられているのかもしれません。
AIを使ったから劇的に何かが変わったというより、AIを使うことで「自分の考え方」や「行動の質」が少しずつ変わっていった。
そんな変化のほうが、自分にとっては大きな価値でした。
おわりに|AIで変わったのは「できること」より「感じ方」
AIを使い始めてから、私が変わったのは、「何ができるようになったか」ではなく、「どう感じ、どう考えるようになったか」のほうでした。
- 以前より、自分の行動にひとつ理由を添えるようになった
- 自分の「苦手」や「不便」を少しずつ言語化できるようになった
そんな小さな変化の積み重ねが、私の毎日をほんの少し前向きにしてくれています。
きっと、AIが与えてくれるのは「答え」ではなく、「考え方に幅を持たせるきっかけ」なのだと思います。
これからも、気づいたことや試したことを、このブログで少しずつ紹介していけたらと思っています。
同じように「AIが気になるけれど、何から始めればいいかわからない」と感じている方にとって、ほんの少しでも参考になればうれしいです。

ちょっとずつ試すのでも、楽しさを感じられると思います♪