スクラッチ(Scratch)は、アメリカにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発され、無償で提供されている教育用プログラミング言語です。
小学1年生の子どもたちや初めてプログラミングを学ぶ方には、スクラッチをおすすめしています。
操作が、とっても簡単なんです!
スクラッチの画面を先に見てみましょう!
向かって左側にある青い長方形のブロックを、マウスで真ん中の白くて広いエリアに持ってきて積み重ねます。次に、プログラムを実行するのためのボタンを押します。動作確認は、右のネコが描かれているエリアでできます。
すべてマウスで行えます!
とっても、簡単ですよね♪
スクラッチは、8〜16歳の子どもたちの利用を想定して作られており、操作性の良さはスクラッチの大きな特徴です。
スクラッチの成り立ちや理念を知ると、ますますスクラッチを使ってみたくなると思います!
さっそく、見ていきましょう♪
スクラッチの成り立ち
スクラッチは、MITメディアラボの研究者である ミッチェル・レズニック (Mitchel Resnick) のリーダーシップのもと、開発が始まりました。
ミッチェル・レズニック氏は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの教授であり、ライフロング・キンダーガーテンというグループの代表もされています。
子どもたちが創造的に学べる環境づくりを目指していらっしゃる方です!
「プログラミングは技術を学ぶことに終始するのではなく、その先にある創造性を育んでほしい」というミッチェル教授の想いがあり、スクラッチは難しいコーディングスキルなしでプログラミングを学べるようになっています。
だから、操作が簡単なんですね!
現在では、200以上の国と地域で、学校やコミュニティでのプログラミング教育に利用されています。
また、スクラッチにはオンラインコミュニティがあり、毎月多くのプロジェクトが公開され、世界中の子どもたちが共同で学びと創造に取り組んでいます。
世界にいる子どもたちと一緒に創造性を育む機会にもなります♪
スクラッチの理念
スクラッチは、プログラミングのスキルを学ぶだけでなく、子どもたちの創造的思考力を育むことを目的として開発をされました。
子どもたちが想像したことを、子どもたちが新しい技術で表現し、みんなと共有する。
こうした創造的な活動を支援するという理念が、スクラッチにはあります。
奥が深い話です。
スクラッチを使って教えるということ
私自身がプログラミングを学んだときは、プログラミングの入口は「言語の習得」だったので、スキルの習得は避けて通れない道でした。
そのためか、プログラミングを小学生に教えていると、どこまで技術的なことを教えたらいいかというのは悩むところでした。
でも、スクラッチの理念を意識すると、技術を少し横に置いて創造的思考を教えるタイミングというのがわかるようになってきました。
また、スクラッチで子どもたちに教えはじめて、私自身、スキルにとらわれずに創造的思考を育むというスクラッチの理念を体感できるようになってきました。
プログラミングは、本来、何かを作るものです。何を作りたいかというのがあって初めて、プログラミングスキルが活かされてきます。
このシンプルなことを子どもたちと共有しながら教えるというのは、教える側が創造的思考を育んでいる時間でもあります。
教える側もスクラッチの理念を理解するのは大事です。
実際に、スクラッチの理念を大切にしながらプログラミングを教えると、子どもたちが個性溢れる作品を作ってくれます。
教えるときのご参考になれば幸いです!
今日は、ここまで
お疲れさまでした☆
この記事のまとめ
✓ スクラッチの操作は直感的にできて簡単
✓ スクラッチの開発者はMITメディアラボのミッチェル教授
✓ スクラッチの理念は、「スキルのみでなく創造的思考を育む」
✓ 教える側も創造的思考を育み子どもと一緒に楽しく学ぼう!